真冬のシベリア。
気温がマイナス50度まで下がって、釣った魚は10秒で凍るそうです。
著者の米原万里さんの白く凍ったまつ毛が印象的な表紙。
モフモフとしたロシア帽子も冷たそう。
シベリア横断取材の記録、とてもわかり易い文章と興味深い写真の数々。
読書感想文にもオススメです(もう遅いけど)
マイナス50℃の世界
出版社/KADOKAWA
価格/476円+税
ISBN/9784044094430
オーロラとかエスキモーとか、期待した写真は一枚もありません。
でもそれが良かった。
著者星野道夫さんは、アラスカの大自然と人々の暮らしを静かで詩的な言葉で
綴っています。
巡る季節に寄り添うように言葉が流れていく感じ、とても日本人的。
言葉を拾いながら頭の中で絵を描くように、写真を撮るように読むことができます。
旅をする木
出版社/文藝春秋
価格/510+税
ISBN/9784167515027
旅の本はすごいです。開けばそこは別世界。
写真がキレイ文がステキ、それだけで今まで知らなかった土地へ行った気になります。
これってすごいことかも、と思ったとき(私には)本を読むことの意味が生まれました。
私のように本を読むだけの人もあれば、1冊の本がきっかけで旅や冒険に出る人もあると思います。
そこでまた写真を撮ろう、文を書こうという人、それを本にしようと思う人もあって。
やがて新しい誰も知らない土地の本が出来上がります。
こういうつながりの中にいて本との出会いをお手伝いできれば、と日々本を読んでいます。